約 3,639,078 件
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/329.html
TYPE 》Commander アーキバス指揮官用AC ARQUEBUS COMMANDER AC ”タレットを展開して援護する!前線を押し上げろ!”──とある指揮官の発言より 機体名 アーキバス指揮官用AC - Arquebus Commander AC 搭乗者 アーキバス指揮官 - Arquebus Commander 独立傭兵 - Independent Mercenaries 製品名 VP-40S Commander Model 所属・販売元 アーキバス・コーポレーション アーキバス・コーポレーションが自社戦力の指揮官向けに配備しているACの一般仕様。 前衛を担うアーキバス量産型ACに対して本機はそれを支援する中距離支援型となっており、主要な兵装として扱いやすいレーザーライフルとレーザーキャノンを装備。 また、必要に応じて多方面の援護を同時に行えるレーザータレットを展開することで前線を支える他、緊急時の白兵戦用にレーザーダガーも搭載しているため、接近戦においても抜かりはない。 同時にそれらに対応するべくジェネレーターを量産型より高出力な物に換装。FCSも見直すことで射撃戦に適した機体となっている。 指揮官クラスの兵士に配備されるが、彼らはある程度自機に関する裁量が認められているため、機体構成を変更することも少なくない。 もっとも、そのままでもある程度最適化された構成であるため、中にはそのまま使い続けるパイロットも。 また、同時に本機は独立傭兵などへの商品として外部に販売されているモデルでもある。性能には定評があるが、高価なので並の独立傭兵にとっては出費が重いのが難点。 文書データ:アーキバスの品質をあなたに + ... 文書データ:アーキバスの品質をあなたに アーキバスが打ち出している宣伝広告 自社製ACの販売案内が掲載されている ―――――――――――― 【VP-40S Commander Model】 当社販売のVP-40Sパッケージモデルは 当社部隊などで指揮官向けにも採用されている 実績のある高性能ACです ベイラムや大豊など他社ACの撃破報告も多数 アーキバス・コーポレーションは あなたの命を預けるにふさわしいACを提供します 通信記録:機体構成の背景 + ... 通信記録:機体構成の背景 残骸から抜き取った通信記録 仲間との雑談がログに残っていたものと思われる ―――――――――――― 知ってるか?隊長のACの秘密 指揮官クラスに配備される高級ACらしいが 高級とは言ってもフレームは量産型と同じ 違うのは武器と色くらいじゃねえか それが指揮官用は武器も含めて 自社直轄工廠の高品質品しか使ってないらしい 見た目には分からんが本当に高級ACなんだ 傭兵に売る商品は違うようだけどな 関連項目 登場作品 投稿者 Algae_Crab
https://w.atwiki.jp/ooo12/pages/191.html
【種別】 用語 オーメダル コアメダル 【用語】 タコ・コア 【よみがな】 たこ・こあ 【登場話】 第9話~ 水棲系のタコの模様が刻まれたコアメダル。グリードの水棲系幹部怪人、メズールのコアメダルである。 仮面ライダーオーズの変身時にオーズドライバーの3つのメガクリスタの?側で使用される。 第9話でメズールとガメルからの2重攻撃に苦戦する仮面ライダーオーズが以前(第7話)で手に入れたライオンのコアメダルを使用してラトラーターコンボに初変身した。咆哮と共に全身からの熱線放射「ライオディアス」が放たれ、ダメージと共にメズールはメダルを排出し、タコとウナギのコアメダルをアンクに奪われてしまう。この時に物語では初登場している。 オーズの形態ではオーラングサークルの下段のタコレッグに変化させる。 仮面ライダーオーズ シャウタコンボ (シャチ、ウナギ、タコ コンボ形態)仮面ライダーオーズ タカゴリタ (タカ、ゴリラ、タコ 亜種形態) 仮面ライダーオーズ タカウタ (タカ、ウナギ、タコ 亜種形態) 仮面ライダーオーズ タカトラタ (タカ、トラ、タコ 亜種形態) 【メダルの種類とコンボ形態】 コアメダル 系統 仮面ライダーオーズのコンボ タカ・コア 鳥類系 仮面ライダーオーズ タジャドルコンボ クジャク・コア コンドル・コア クワガタ・コア 昆虫系 仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボ カマキリ・コア バッタ・コア ライオン・コア ネコ系 仮面ライダーオーズ ラトラーターコンボ トラ・コア チーター・コア サイ・コア 重量系 仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボ ゴリラ・コア ゾウ・コア シャチ・コア 水棲系 仮面ライダーオーズ シャウタコンボ ウナギ・コア タコ・コア プテラ・コア 恐竜系 仮面ライダーオーズ プトティラコンボ トリケラ・コア ティラノ・コア 【関連するページ】 ウナギ・コア オーズドライバー オーメダル カマキリ・コア クジャク・コア クラゲヤミー クワガタ・コア コアメダル コンドル・コア コンボ形態 ゴリラ・コア サイ・コア シャチパンダヤミー シャチ・コア ゾウ・コア タカ・コア チーター・コア ティラノ・コア トラ・コア トリケラ・コア バッタ・コア プテラ・コア メズール ライオンクラゲヤミー ライオン・コア 仮面ライダーオーズ 仮面ライダーオーズ シャウタコンボ 仮面ライダーオーズ タカウタ 仮面ライダーオーズ タカゴリタ 仮面ライダーオーズ タカトラタ 劇場版 仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望 巨大グリード暴走態 第10話 第11話 第13話 第14話 第15話 第23話 第24話 第25話 第26話 第27話 第28話 第29話 第30話 第31話 第32話 第33話 第34話 第35話 第39話 第42話 第43話 第44話 第45話
https://w.atwiki.jp/asagaolabo/pages/1080.html
姫コア / PRINCESS CORE 【ひめコア】 雅な姫が舞い踊る、和のテイストを融合したミラクルハッピーハードコア☆ 姫コア / PRINCESS CORE ハイライト発生箇所 他のBEMANIシリーズへの収録 収録作品 関連リンク ポップンミュージック20 fantasiaで登場した楽曲。担当キャラクターは桔梗(20-1P)。 初出がDance Dance Revolutionからの移植曲で、それゆけ!ポップンクエストで登場したイベント隠し曲。 KIMONO♡PRINCESS / jun BPM 95-190[EX 11(擬似停止)-95-190] 5b-17 N-18 H-35 EX-41 新難易度 EASY NORMAL HYPER EXTRA 4 24 42 47 ハイライト 5Buttons / EASY NORMAL HYPER EXTRA 0 / 0 0→1 0→3 0→4 15から続くポップンシリーズ恒例の移植曲のDDR枠は、Wii版MUSIC FITのボス曲としての登場が初出で、後にAC版X2にもEXTRAステージに登場した曲である。junの得意とする高速テンポでのハッピーハードコアの路線を継承しつつ、和楽器が入っていて和風でありながら歌詞は英語というミスマッチな組合せ。夏祭りが背景となっている歌詞だけあって、(パーキッツの「恋する東京」の英語版同様に)海外から見た日本をイメージしているのだろう。 ハイパーはBPMの速さもあって急がし目の手の動きが求められる。DDRと同様に間奏~2サビ始めがBPMの半減箇所で、その箇所はどのパートを押しているのかが分かりづらく、ミスを誘いやすい分Lv35では強めか。EXはDDRで見られる停止を、一瞬だけ極端に遅くなる形で表現されてBPM95地帯に追加されているため、譜面密度と合わせてスクロール変化に惑わされてミスを多発しがち。ここはリズムを覚えるのが得策だが、BPMが戻った後の箇所もLv41ではやや強めの配置が続くので侮れない。 ハイライト発生箇所 番号 5Buttons / EASY NORMAL HYPER EXTRA 1 × 12小節目 2 × × 23小節目3拍目~24小節目 3 × × BPM95の2小節目真ん中→擬似停止部分 4 × × × BPM95→190に戻る前の1小節半 他のBEMANIシリーズへの収録 Dance Dance Revolution ジャケット 初出はWii版MUSIC FITで、その後AC版X2の隠し曲(EXTRA曲)で登場。最近のjun曲に見られるような停止・ソフラン要素が混じっており初見殺しが多め。 Dance Evolution ジャケット 家庭用(XBOX360)版では最後に出現する隠し曲だが、AC版だとデフォルト曲。 ちなみにらびーとカップの対象曲になっているが、この機種のみSTANDARD譜面のみでの集計となっている。 ジャケットのデザインがDDR版(X2以降)とは異なり、junの着物姿が写っている。 REFLEC BEAT limelightで追加配信曲の1曲として登場。ソフラン要素は無く、ジャケットのデザインがDance Evolutionと同じもの。 収録作品 AC版 ポップンミュージック20 fantasia ハイライトはなし。 ポップンミュージック Sunny Parkからの全作品 ハイライトが追加された。 CS版 関連リンク jun ソフラン BPM表記詐欺 楽曲一覧/ポップンミュージック20 fantasia
https://w.atwiki.jp/ooo12/pages/146.html
【種別】 用語 オーメダル コアメダル 【用語】 サイ・コア 【よみがな】 さい・こあ 【登場話】 第1話~ 重量系のサイの模様が刻まれたコアメダル。グリードの重量系幹部怪人、ガメルのコアメダルである。 仮面ライダーオーズの変身時にオーズドライバーの3つのメガクリスタの左側で使用される。 第1話の冒頭に2枚登場。 オーズの形態ではオーラングサークルの上段のサイヘッドに変化させる。 仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボ (サイ、ゴリラ、ゾウ コンボ形態)仮面ライダーオーズ サウバ (サイ、ウナギ、バッタ 亜種形態) 仮面ライダーオーズ サジャゾ (サイ、クジャク、ゾウ 亜種形態) 【メダルの種類とコンボ形態】 コアメダル 系統 仮面ライダーオーズのコンボ タカ・コア 鳥類系 仮面ライダーオーズ タジャドルコンボ クジャク・コア コンドル・コア クワガタ・コア 昆虫系 仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボ カマキリ・コア バッタ・コア ライオン・コア ネコ系 仮面ライダーオーズ ラトラーターコンボ トラ・コア チーター・コア サイ・コア 重量系 仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボ ゴリラ・コア ゾウ・コア シャチ・コア 水棲系 仮面ライダーオーズ シャウタコンボ ウナギ・コア タコ・コア プテラ・コア 恐竜系 仮面ライダーオーズ プトティラコンボ トリケラ・コア ティラノ・コア 【関連するページ】 ウナギ・コア オーズドライバー オーメダル ガメル クジャク・コア クワガタ・コア コアメダル コンドル・コア コンボ形態 ゴリラ・コア ゾウ・コア チーター・コア トラ・コア トリケラ・コア バッタ・コア プテラ・コア ライオン・コア 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル 仮面ライダーオーズ サウバ 仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボ 仮面ライダーオーズ サジャゾ 劇場版 仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望 巨大グリード暴走態 第12話 第13話 第14話 第15話 第32話 第33話 第35話 第42話 第43話 第44話 第45話
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/458.html
「貴様の面の皮の厚さには感動したぞ、ウォルター! つい先日うちの役立たずどもの ケツを蹴り飛ばしたと思ったら、 今度は手が足りないから協力しろ、とはな!!」 開口一番、G1ミシガンの大声がスピーカーを音割れさせる。 ウォッチポイント・デルタ攻略で疲弊した猟犬、C4-621に 休息を命じ、『野暮用』を片付けていたハンドラー・ウォルター。 ベイラムにウォッチポイントで得たコーラル分布に関する 情報を売り込んだ見返りとして、アーレア海を渡る 武装船団への便乗を取り付けたところまでは順調だった。 自らの意思でグリッド086へ侵入した 621の状況を確認した直後のことである。 その耳に突如飛び込んだのは、 長年の『友人』からの突然の救援要請だった。 「虫のいい話であることは百も承知だ。 しかし今の俺には、動かせる戦力がない。 どうか、よろしく頼む」 ウォルターとて、先のガリア多重ダムでの 協働に際して621が行った契約違反には責任を感じている。 621に自らの意思で選択を行う自主性が芽生えたこと自体は 喜ばしいことだが、だからこそその責任は飼い主が 果たすべきだろう。 「フン、こちらとしてもあの件については、 よくぞ止めてくれたと言うのが俺の本音だ。 ガリア多重ダムを破壊すれば、水資源供給が 停滞した居住区でどれほどの犠牲が出たかわからん。 銃後の一般市民にだ。 それは、俺が求める勝利ではない」 ベイラム本社に対しては決して漏らさぬ腹の裡。 それを共有できる信頼関係が ウォルターとミシガンの間にはある。 「やぁ、面倒をかけてすまないね、ウォルター。 君との待ち合わせ場所を封鎖機構に 嗅ぎつけられてしまったようでね・・・ でも、そのおかげでミシガンとも再会できたなら、 これも怪我の功名かな?」 通信に参加した第三の男の名は、セオドア・ラングレン。 コーラルの観測と対処を目的とした秘密結社、 『オーバーシアー』の一員。 ウォルターにとっては、数少ない存命の友人の一人だ。 「飼い犬は飼い主に似る、とはよく言ったものだ! 貴様、木星で俺に散々煮え湯を飲ませたことを 忘れてはおるまいな!!」 言葉とは裏腹に、久々にかつての好敵手の声を聞いた ミシガンは満更でもなさそうな表情だった。 「ラングレン。今そちらへ向かっている。 こちらの戦力はACが2機。 レッドガンと金剛から精鋭を借りている」 ウォルターの言葉を受けて、ミシガンが部下に発破をかける。 「聞いたか、G5!今回のクライアントはリップサービスが 得意なようだな!!一度ならず二度までも自分の猟犬に いいようにやられた役立たずを『精鋭』とはな!これは傑作だ!!」 その声を受けて、深夜の旧ベリウス汚染市街へと疾走する 深緑の二脚型AC、『ヘッドブリンガー』の挙動に乱れが生じる。 「ケッ。ラッキーパンチ頼みの野良犬なんざ いつでも片付けてやる。その次はテメェだ、ミシガン」 レッドガンに引き摺り込まれてすでに7年、 一向に改善しないイグアスの悪態を、 並走する超重タンク型AC、『大豊轟』を駆る 大豊のベテラン、大黒が豪放に笑い飛ばす。 「うはははは!面白ェ坊主を拾ったもんだなァ、ミシガン!! どうせクソほどシゴきまくられてんだろ? それでまだそんな口が利けるんなら大したもんだぜ!!」 褒められているのか呆れられているのか。 この場合、侮られている可能性を警戒するのが イグアスという男の習い性だった。 「あァ!?舐めてんのかこの棺桶野郎!!」 勢い任せに左腕のマシンガンを突きつけるが、 大黒はまるで意に介さない。 「口の効き方に気をつけろ、G5! そこの大黒は、木星戦争時代から俺とケツを並べて 戦っていた筋金入りの命知らずだ! 白毛の奴が唾をつけていなければ俺が引き抜いていた!! 貴様の10倍は役に立つ!G4と組んでいるつもりで動け!!」 ミシガンが意図して挙げたそのナンバーに、 イグアスは密かに歯を食い縛る。 ヴォルタと俺のコンビは、ずっと敵なしだった。 ケチなゴロツキだった頃からずっとつるんでいた悪友だ。 相方が何をしようとしているかなんて、背中越しでもわかる。 目の前の見るからに脳ミソまで筋肉みてぇなオッサンが あのヴォルタと同等だと? 「仕事だぞ、G5!お前の大好きな小遣い稼ぎの時間だ!!」 イグアスのほの暗い思考を断ち切るミシガンの声と共に、 前方の市街地に封鎖機構が展開した戦力が展開する。 封鎖機構製MT、セントリーの標準装備である レーザーガンがゴーストタウンの闇の底に 鮮やかなハレーションを焼き付ける。 「チッ、MT如きがよぉ!!」 相棒はもういない。これからは、自分一人でやるしかない。 それを自らにようやく納得させたばかりなのだ。 今更新しい相棒など求めるものか。 見せてやる。俺はもう、一人で存分に戦える。 「お〜い兄ちゃん!先走んじゃねぇよ!!」 呑気な大黒の声を振り払うように、アサルトブーストで MT編隊の真ん中に飛び込みながら搭載火器を一斉に放つ。 ライフルとマシンガンの連射と4連ミサイルの集中攻撃で 爆散する最初の一機を交差するように敵陣の内側に入り、 すぐさま急転回。 もたもたと回頭が間に合わぬもう一体に照準を切り替えた ヘッドブリンガーがリニアライフルのチャージショットで 足元を縫い止めると、即座に再加速してブーストキックで 2機目を仕留める。 「おぉおぉ!若いってのはいいねぇ!威勢のいい悪たれだぜ!!」 3機目からの反撃を展開していたシールドに受け流したところへ、 追いついた大黒が両肩のオートキャノンを放ち、 最後のセントリーを1秒もかけずボロ雑巾に変えた。 「悪くねぇ!先行してシールドありきの撹乱で 前線を荒らしてくれりゃ、こっちも突っ込みやすくて助かるぜ!!」 いかにも能天気に笑う大黒からの不本意な評価に、 イグアスは密かに苦虫を噛み潰したような渋面になる。 俺の動きに合わせていやがる。 こっちの無茶を逆にチャンスに変える動きを、奴は知っている。 認めたくはないが、なるほど経験豊富ってのは フカシじゃあねぇらしい。 こちらの独断専行を戦術として扱いフォローを入れる 余裕まで見せられては、さしものイグアスも折れるしかない。 「ケッ、このくらい当然だ。・・・で? 作戦目標のACはどこにいやがるんだ?」 イグアスの疑問は至極当然だが。 「作戦目標、ACバルクハウゼンの正確な所在は不明だ。 搭乗者であるセオドア・ラングレンは慎重な男でな。 封鎖機構が市街地に到達してからは 通信傍受の可能性を危惧して一切の信号をカットしている」 ウォルターからの情報に、がっくりと肩を落とす。 「は?封鎖機構を相手にかくれんぼしてやがる ターゲットを先に見つけろってのか?」 イグアスの声色には落胆と苛立ちが滲んでいたが。 「貴様にしては察しがいいな、G5! さぁ、愉快なレクリエーションの時間だ!!」 ミシガンの号令のもと、命がけの捜索合戦が幕を開ける。 「フン、この状況。 木星戦争を思い出すな、ウォルター」 頭数においては封鎖機構が圧倒的に上。 馬鹿正直に総当たりしていては人海戦術には敵わない。 「ああ。木星の採掘施設を奪い合う戦闘は 狭隘な基地内での乱戦の連続だった。 味方との位置関係を見失ったものから死んでいった」 まだ、ウォルターが現役のパイロットだった時代。 未熟なハンドラーせいで死んでいった 猟犬達の記憶を反芻し、流された血を代償に 身につけた知恵を呼び起こす。 「お前さんの猟犬は、数任せに押し込むベイラムを お利口なゲリラ戦法でいいように掻き回していたな。 気持ちよくぶん殴っている最中に横槍を入れられたのは 一度や二度じゃねぇ。本当にムカつく野郎だったぜ!!」 さも愉快そうに大笑する大黒に胡乱げな視線を向け、 イグアスが苛立ちまぎれに毒付く。 「ロートルどもの昔話なんざ聞いてられるかよ。 封鎖機構が先に標的を見つけちまうだろうが」 部下の悪態を、ミシガンの怒声が一括する。 「丽花公主の耳かきAMSRでも聞いてこい、この馬鹿者が!! 奴ならここでゲリラ戦を仕掛けると言っているのだ!! 連中に吠え面をかかせるには貴様ならどこに潜む? そのスカスカの脳ミソで考えてみろ!!」 罵倒と指示をワンセットにして脳髄に叩き込まれ、 激情がイグアスの頭脳を駆り立てる。 「・・・俺なら、ケチな木端どもなんざ相手にしねぇ」 スキャンモードを起動、周囲に展開した セントリーの隊列から捜索隊の陣容を読み取る。 「突っ込むぜ。遅れんじゃねぇぞ、棺桶野郎!!」 「よし来た!一丁派手にぶちかましてやろうぜッ!!」 景気のいい応答に、イグアスの胸裡には図らずも 悪友と共に戦場を駆け抜けた日々が去来していた。 目指すはメインストリート、汚染市街を縦貫する 目抜き通りに、果たして敵の主力はいた。 「敵主力は、封鎖機構が擁する執行機、エクドロモイが2機。 そして、部隊の統率はおそらく、指揮官機仕様のLCだ。 MTとは訳が違うぞ。慎重に当たれ」 ウォルターからの情報を受けてなお、イグアスは アサルトブーストで猛然と敵本陣へと突貫していく。 「俺に指図してんじゃねぇ!こういう喧嘩はなぁ、 舐められた時点で負けなんだよ!!」 前衛のセントリーが放つレーザーを サイドクイックで凌ぎ、一息に陣の只中へ。 反応した近接戦装備のエクドロモイがレーザーブレードを 抜き放ち迫るが、それでもなお前進を止めない。 「ッ・・・そうだ!ついて来いマヌケども・・・!」 ギリギリまで引きつけてのイニシャルガードで 被害を抑え、そのままシールド展開を保持。 周囲からの弾幕が前方に集まるよう位置取りに注意しつつ、 斬撃を振り抜いたエクドロモイの脇を回り込んで交差する。 そして、反転して後退。一斉にこちらを向いた 敵部隊からの猛攻をシールドと回避起動で耐え凌ぎながら、 敵部隊を引き回す。 「頼んだぜ、棺桶野郎!!」 「よォし来たァ!ナイスガッツだぜぇ若ぇのォ!!」 阿吽の呼吸で突撃に入った大豊轟、その巨体に満載された 大豊自慢の重火力が、封鎖機構部隊の背中に叩き込まれる。 グレネードの爆炎と、オートキャノンの野太い弾幕が セントリー部隊を瞬く間に粉砕し、主力を取り巻く 雑兵は一網打尽に撃滅された。 残る本丸、エクドロモイと指揮官仕様LCの機動性は、 全速で後退するヘッドブリンガーでも振り切れない。 オーバーヒート寸前のパルスシールドを格納し、 歯を食いしばって装甲にレーザーを受ける。 実弾防御を重んじるベイラム製、メランダーC3で 構成された躯体には手痛い一撃だが、 まだダメージコントロール可能な範囲内だ。 ジェネレータの回復を確認し、一息に連続クイックで 距離を離し、手近の遮蔽に身を隠す。 戦場はいつしか、市街の外れで燻る倒壊した グリッドの残骸へと移っていた。 多勢に無勢、機動力に秀でた敵を相手取るには 悪くない地形だが、封鎖機構の精兵達もまたさるもの。 冷静に上空に遷移し、包囲陣形で遮蔽を交わして ヘッドブリンガーに火力を集中する。 半ばまで放熱できていたシールドを再び構えて 堪えるが、それも長くは持たないだろう。 「まだ高みの見物を決め込んでやがるのか!? ふざけやがって・・・いるんだろ、そこに!!」 整然と隊列を整え、冷厳に排除を執行する 封鎖機構の圧力に負けじと、イグアスは吠える。 「───ご明察」 うず高く積み上げられた瓦礫の山が、一斉に爆ぜる。 四方に打ち上げられ、吹き荒れるグリッドの残骸が 浮揚する執行機を強かに打ち据えてその視界を塞ぐ。 その轟音と、混乱がおさまった頃には。 「絶好の位置取りだね。 流石はミシガン、いい教え子を育てたじゃないか」 指揮官機であるLCが、袈裟懸けに削り裂かれていた。 オーバーシアーの現地調査員、セオドア・ラングレン。 その乗機『バルクハウゼン』のフェイバリットたる 超重チェーンソーの一撃が、封鎖機構の 指揮系統をズタズタに聞いた斬り刻む。 「ケッ。勿体つけやがって、イラつく野郎だぜ」 珍しく褒められたことで困惑する 内心を誤魔化すように、イグアスは攻勢に転じるが。 戦力の大半を喪失した封鎖機構の反応は早かった。 即座に残存勢力は撤退し、一時の窮地を思えば 拍子抜けな程に、状況はあっさりと収束した。 「敵ながらいい引き際だな。 ウチの上層部にも見習ってもらいたいものだ」 しみじみと呟くミシガンの言葉には日頃の勢いがなく、 『歩く地獄』を演じる表の顔とは違う、 隠れもない本心が垣間見えた。 「世話になったね、救援感謝するよ。 件の新しい猟犬は来ていないのかい? 幻聴が聞こえると言っていたそうじゃないか。 ぜひ話を聞いてみたかったんだけどね」 「621には存分に働いてもらったからな。 休息を取ってもらうつもりだったのだが・・・ 自分で依頼を受諾して、グリッド086経由で アーレア海を渡るつもりのようでな。 思うに任せないものだ」 久しぶりに対面した長年の友人を前に、 語るウォルターの声も幾らか安らいで聞こえる。 「彼だって、君の役に立ちたいんだろうさ。 君に与えられた存在意義を、全力で全うしたいのさ」 私と同じようにね。などと・・・言ってしまえば、 ウォルターはきっとまた俯いてしまうのだろうけど。 「・・・俺にはそこまでされる資格はない」 努めて無機質に強張らせた声で、ウォルターは否定する。 そんな姿に、諦め混じりのため息を吐き、 ラングレンは本題を切り出す。 「君から依頼されていた調査対象の座標がわかった」 緊張を含んだラングレンの言葉が ウォルターとだけ開かれた秘匿回線に響く。 「見つけたのか、『ザイレム』を」 ルビコンにおける人類史の発端となる巨大移民船。 ECMでその所在を自ら隠匿していた洋上都市を 見つけ出せたのは、ラングレンが義母ジェニファーから 引き継いだ技研都市時代の探査ドローンの ネットワークがあればこそだろう。 「どうも先客がいたようでね、ドローンが撃墜されたせいで ECMフォグ発生装置の詳細まではわからなかったが・・・」 やはり、セオドアをジェニファーに紹介したのは正解だった。 冷酷なハンドラーの猟犬のままで終わることなく、 新たな家族を得て、曲がりなりにも自分の意思で 人生を取り戻すことができた。 その事実はウォルターにとって喜ばしいことだったが、 だからこそこれ以上危険なことはさせたくなかった。 「そのせいで封鎖機構に追われていたのか。 こんなことになるなら、先にルビコンに来ていた カーラに渡しておけばよかったのではないか?」 「それこそつい先日、コヨーティスの連中に データを丸ごと引き抜かれかけていただろう。 そうでなくてもブルートゥの一件もある」 ラングレンのウォルター贔屓は今に始まった事ではないが・・・ 「座標データを渡そう。ウォルター、降りてきてくれるかい」 ラングレンは、温和だが時に頑なな一面がある男だった。 オーバーシアーとして、限られた者たちにのみ 共有すべき情報が外部に漏洩することを極端に恐れ、 オープンなネットワークに自らの記録を晒さなかった。 それ故に、彼は必ず物理媒体の形で 情報を手渡すことにこだわった。 降り立ったカーゴヘリから姿を見せたウォルターに、 バルクハウゼンから跳び下りたラングレンが駆け寄る。 「随分老けたな。私をジェニファーに託した後も、 ずっとあんなことを続けていたのか」 「そうだ。お前のような行き場を無くした強化人間たちを 何人もかき集め、調教を施し、死地に送り続けてきた」 そのために、意味を与え、教育を施し、尊厳を守って。 そうして、幾多の猟犬たちが、彼のために戦い、 満足して死んでいったのだろう。 「己を責めるな・・・とは言わん。 お前のために死んでいった者たちの想いを、 せいぜい背負ってやってくれ。 これも・・・その一つだと思って欲しい」 差し出されたウォルターの手を、ラングレンは固く握り返す。 その手の中に託した小さな記録媒体こそ、 彼が、その義母が、生涯を賭けてかき集めた ルビコンの真実、『ラングレン・レポート』への道標だった。 「ウォルター。旧交を暖めているところすまんが、 どうやら新しい来客だ・・・よりによってお前とはな。 木星時代の生き残りが、今更同窓会でもしているのか?」 ミシガンの声で、戦闘がまだ終わっていないことを悟る。 汚染市街からの脱出経路である渓谷への入り口を、 再集結した惑星封鎖機構の部隊が塞いでいる。 先刻撤退したエクドロモイが両脇を固める防衛線、 その中心に立つ巨剣を携えた機影は、 木星でも再三対峙してきた、戦場の絶対的調停者だった。 「セオドア・ラングレン。 惑星封鎖機構のデータベースからの 機密情報の奪取、並びに技研施設への不法侵入、 そして惑星封鎖機構へのテロ行為により・・・ 因果応報、仕る」 惑星封鎖機構特務准将、『アンスウェラー』アシュレイ。 「封鎖機構の最上位戦力かよ。 てめぇ、一体何をやらかしやがった?」 もはや、絶望的と言ってよい戦力差に 流石のイグアスも及び腰になる。 「私は私の為すべきことを全て為し終えた。 この場は預からせてもらおうか」 ウォルターだけでは、メディアの中に仕込んだ、 『ラングレン・レポート』に至る暗号データには気付けない。 彼が見出すのはザイレムの座標データだけだろう。 そういうふうに組んでいる。 読み取れるとしたら・・・Cパルス変異波形だけだ。 技研の狂人が仮定した概念が、実在するとしてだが。 コーラルの逆流に晒されたウォルターの新しい猟犬、 C4-621が聞いたという幻聴に、 ラングレンは一縷の望みを託していた。 「早まるな、ラングレン。 せっかくここまで生き延びた命なんだぞ」 ああ・・・やっぱりお前は、わかってない。 「なに、私も伊達に修羅場は潜っていない。 ウォルター、迂闊に飛ぶな。蜂の巣にされるぞ」 「最後にひと暴れできそうじゃねぇか! 坊主、景気良く行くぜぇ!!」 磊落に言い放つ大黒は、この状況をなんと心得ているのか。 己の命の危機さえ屈託なく受け入れる達観が、 却ってこの古兵を今日まで生かしてきたのだとしたら なんとも皮肉な話だ。 ヘッドブリンガーは射撃兵装型エクドロモイに。 大豊轟は格闘兵装型エクドロモイに。 そしてバルクハウゼンはグラディアートルに。 それぞれの標的へ、決死の覚悟で戦闘を仕掛ける。 「独立したとて、やはり猟犬は猟犬か。 身を盾にしてかつての主人を守らんとする その忠節、敵ながら天晴れなり」 なればこそ、全身全霊を傾けて斬る。 大剣を大上段に構え、渾身の打ち込みを仕掛ける グラディアートルだが、バルクハウゼンは堂々たる 仁王立ちにてこれを迎え討つ。 何しろ、背後にはウォルターが乗ったヘリがいるのだ。 「感謝するよ。最後の敵が、君でよかった」 振り下ろされる大剣の一撃を、火花散らし 唸りを上げるチェーンソーに受け止める。 収束されたレーザー光に焼かれながらも、 高速回転する鋸刃はグラディアートルの大剣の 実体部分を食い止めて、削り取りながら押さえ込む。 互いを破壊し合いながらの危うい拮抗は一瞬。 唯一の得物の損壊を厭うアシュレイは刃を引き、 角度を変えて幾度も斬撃を叩き込み、 バルクハウゼンの防衛網を突破せんと図るが、 正面にチェーンソーを構えたラングレンの 熟練の太刀捌きがこれを寄せ付けない。 「研ぎ澄まされた守りの太刀筋、美事なり。然らば」 一歩引き、光波による斬撃を以て打開を図る グラディアートルだが。 「それこそ、こちらの間合いだね」 重機関砲と両肩の大型ミサイルを一斉に放ち、 ラングレンはアシュレイに反撃の暇を与えない。 「ふむ・・・一筋縄では行かぬか。 流石、木星の地獄を生き延びた練達の業よ」 「おい、棺桶野郎!テメェの足で前に出たら 取り巻きどもに狙われて蜂の巣だぞ! 少しじっとしてやがれ!」 牽制の弾幕で中距離戦を仕掛けつつ、 持久力に長けたシールドを駆使して耐久に徹し 相方の火力を活かす。 ヴォルタとの連携を全体として、 ミシガンに徹底的に叩き込まれた機動を 存分に活かして、イグアスは多数のセントリーと エクドロモイ2機による猛攻を一身に受け止める。 「ハッ!泣かせるじゃねぇか坊主!! 安心しな、一人では行かせねぇよ!!」 その背後に生じる安全地帯を駆け巡り、 大黒は当たるを幸いに敵編隊を食い荒らしていく。 「イラつくぜ・・・結局、 ミシガンのジジィの思う壺かよ」 背中を預ければ、相棒がうまくやってくれる。 見失いかけていた自分の為すべき戦いを思い出す。 打ち込む刃は鍔迫り合い、放つミサイルは斬り落とされ、 バルクハウゼンとグラディアートルの攻防は拮抗したまま、 その背後で麾下の戦力がイグアスと大黒の連携により 食い荒らされていく。 「研ぎ澄まされたる戦ぶり。立ち向かうは武人の誉よな」 決着を期して、グラディアートルは深く腰を落とし、 大剣を地に水平に構え直す。 「なればこそ。応報剣の奥義を以て、推して参る」 危機を察し、火力を集中するラングレンだが。 背負っていた大盾を全面に押し立てて迫り来る グラディアートルの質量を押し返すには至らない。 「もういい。逃げろ、ラングレン」 ウォルターは叫ぶが、それこそ本末転倒だ。 倍近い体躯から繰り出される突撃を、 ブーストキックで押し返す。 大盾の側面を蹴り飛ばし、 チェーンソーによる反撃を図るが・・・ 研ぎ澄まされた攻防一体の剣戦は、 ラングレンに応じる隙を与えない。 鋭く突き上げられたレーザーブレードの刺突の一撃が、 バルクハウゼンの胸を深く貫き、 串刺しにして上空へとかち上げた。 「ラングレン・・・!!」 「いいんだ、ウォルター、これでいい」 これを伝えたら、お前をまた苦しめてしまうのだろうな。 だけど・・・お前のために死ねることが、私は嬉しいんだ。 私に生きる意味を与え、守るべきものを与え、 家族と巡り合わせてくれた、お前のために死ねるなら。 実験動物として扱われてきた暗い半生だったが。 それでも私は今、自分の命には意味があったと肯定できる。 「最後に、もう一仕事させてもらうよ」 刺し貫かれ、大破したコックピットの中。 どうにか生き残っていた最後の機能を解放する。 煙幕弾斉射、リアクティブアーマー排除。 同時に、衝撃減殺用の内蔵炸薬を一斉起爆。 至近距離でパージされた追加装甲が弾け飛び、 強烈な衝撃を受けたグラディアートルが後退る。 視界は黒煙に包まれて判然としないが、 為すべきことははっきりしている。 今なお、死に体の身で残った武装を撃ち続ける バルクハウゼンを、完全に破壊する。 グラディアートルが振り上げた剣を逆手に持ち替え、 バルクハウゼン諸共に地に突き立てる、その今際の際で。 「ありがとう、ウォルター。 生まれてきて、よかった」 ラングレンは、確かに笑っていた。 両断され、今度こそ完全に命脈を絶たれた強敵に 油断なく残心するグラディアートル。 その頭上を、嵐のような爆撃が打ち据える。 「クソ!間に合わなかったか・・・!!」 目の前で散ったラングレンの姿を眼下に睨みながら、 ライガーテイルがグラディアートルの頭上から 全力の猛攻を仕掛ける。 「動けるか!ウォルター!!俺が退路を開く!! なんとしても生き延びろ!!」 ライガーテイルが展開したパルスプロテクションが 残存する封鎖機構戦力の射線を凌ぐ障壁を形成する。 「・・・俺は大丈夫だ。感謝する、ミシガン」 飛び去っていくヘリを横目に確かめ、 ミシガンはライガーテイルに鞭を入れる。 「役立たずども!お楽しみの時間は終わりだ!! 忘れるな、帰るまでが遠足だ!!」 「いちいちうるせぇんだよ・・・!」 言いながらも放つ、ヘッドブリンガーの リニアライフルの一撃が皮切りになった。 高初速のチャージショットで足が止まった瞬間を狙い、 炸裂する2連グレネードと炸薬投射が、 エクドロモイを爆炎の底に沈める。 瞬く間に爆散した敵機を背後に、 ミシガンはすでに次の獲物に狙いを定めていた。 大黒を追い回す格闘型エクドロモイ目掛け、 ミサイル斉射と同時にアサルトブーストで突撃。 ブーストキックをその顔面に叩き込んで黙らせた ところへゼロ距離からのガトリングガンを叩き込む。 「忘れたとは言わせんぞ、大黒!泣きを入れたら───」 「もう一発ゥウ!!!」 気合いを込めたブーストチャージでよろめく エクドロモイの土手っ腹を蹴り飛ばし、敵機の上に 乗り上げた大豊轟がありったけの火力をぶち撒ける。 瞬く間に封鎖機構の精鋭を鏖殺せしめ、 炎の海に佇立するライガーテイルの姿は、 正しく『歩く地獄』そのものだった。 「・・・目的は果たした。これ以上の戦に意味はない。 この場は退く。だが・・・星外企業の狼藉が、 これ以上見過ごされるとは努努思わぬことだ」 残存勢力を率いて撤退するアシュレイを、 あえて追うことはしない。 「行ったか・・・すまないミシガン。手間を取らせた」 ウォルターの声は鋼のように硬く、 押し殺した内心を聞くものに決して悟らせない。 「貴様と出かける遠足は毎度ろくでもないな、ウォルター。 何を受け取ったのか、いちいち詮索はせんが・・・ せいぜい大事に扱ってやれ」 並び立つ男たちの間に、それ以上の言葉はなかったが。 それでも、そこに確固たる信義があることは イグアスにもわかった。 この男は、かつて木星でもこんな風に、 ミシガンと肩を並べて戦っていたのだろうか。 感嘆と苛立ちがない交ぜになった その感情を、なんと呼んだらいいのだろう。 今のイグアスには、それさえもまだわからない。 関連項目 セオドア・ラングレン 大丽花 『アンスウェラー』アシュレイ 投稿者 堕魅闇666世
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/470.html
「IB-C03HAL826、起動。試験運用を開始します。」 アーキバスHAL-826 IB-C03 HAL 826 A 所属 アーキバス フレーム IB-C03:HAL 826シリーズ アーキバスが技研都市を制圧後発見したアイビスシリーズのひとつであり唯一の有人機であるHAL-826をアーキバスがリバースエンジニアリングした実験機。 アーキバスバルテウスと違い武装はそのままで、試作コーラル兵器も解析、複製している。 機体色は実験機であるため黒を主体にオレンジと白が差し色となっている。 ちなみに、オリジナルはハンドラー・ウォルターをファクトリーにて加工を施した後、搭載され、621によって破壊されている。 余談だが、ブランチと呼ばれた傭兵集団と思しき者がこれをリーク、HAL‐826のパーツ設計が流出したものと、予備パーツと思しきものが闇市などで流通されるようになったという噂がある 「傭兵がなんだ!この機体が...HALさえあれば...俺は!」 量産型HAL HAL 826 A‐MP 所属 アーキバス フレーム VP、HAL混成 HAL-826の設計を基に、アーキバスが自社パーツと組み合わせた機体。HAL-826の廉価版の設計の一つ。 「コーラルを用いない」ことを設計目的として設計されており、コーラル兵器を一切持たない。 ある研究員が試しにシミュレーションでコーラル照射装置を装備させた状態で動かした結果、「最大出力で照射するとジェネレーターの供給が足りず、コーラルが逆流し自壊する」ことが判明したため、現状コーラル兵器を運用することはない。
https://w.atwiki.jp/ooo12/pages/351.html
【種別】 用語 コアメダル 【用語】 パンダ・コア 【よみがな】 ぱんだ・こあ 【登場話】 テレビマガジン特製コアメダル テレビ本編には登場しない パンダの模様が刻まれたコアメダル。 講談社のテレビマガジンは今年で生誕40周年を迎える、第1作目の「仮面ライダー」の頃からつづく子供向けテレビ番組を中心に扱う児童雑誌である。 2011年2月1日発売の3月号の付録で玩具の「オーズドライバー」やタジャドルコンボの武器の「タジャスピナー」で実際に使えて遊べ、オーズドライバーに付属するコアメダルと同じダイキャスト製の特製コアメダルである。色はセピアカラーの薄緑。 アーケードゲーム 「ガンバライドバトル」にも対応する。パンダメダルを使うとオーズの亜種形態「タカパンバ」が登場する。必殺技はパンダ・ジャイアントストーム。 今後どのような企画展開があるのかは不明である。オリジナル亜種形態「タカパンバ」はテレビには登場せず、(*1)テレビマガジンのみのスペシャルメダルである。付録の名称は「パンダメダル」解説ではコアメダルと説明されている。 仮面ライダーオーズの変身時にオーズドライバーの3つのメガクリスタの真ん中で使用される。 オーズの形態ではオーラングサークルの中段のパンダアームに変化させる。 仮面ライダーオーズ ?コンボ (?、パンダ、? コンボ形態)※コンボの登場は不明 仮面ライダーオーズ タカパンバ・ (タカ、パンダ、バッタ 亜種形態) 【関連するページ】 コアメダル
https://w.atwiki.jp/newimperatorgiren/pages/279.html
コアファイター 図鑑番号 形式番号 正式名称 開発プラン名 開発資金 図鑑:コアファーター生産:コアファイター兵器:コアファイター 出典: Height ---m Weight ---t 必要技術 関連機体条件 特殊条件 基礎 MS MA 敵性 - - - - - - 開発前作中コメント RX系MSの中核を成す戦闘機を開発する。 翼とコックピットを折りたたむ事で、MSの上下パーツと合体するコアブロックに変形する。 コアブロックの開発(コアブロックシステムの開発) 開発費用 500,1ターン コアファイター 生産、要請 1ターン 資金 250 制限▽ 移動 攻撃 資源 400 1 陸 △ 限界 170% 砂 △ センサー C 寒 △ ステルス C 水 △ 耐久 50 宇 O O 運動 25 空 O O 移動 7 山 △ 物資 100 森 △ 消費 8 NAME DMG HIT RNG SIZE 30ミリ バルカン 4 x 12 60 1-1 S ミサイル 6 x 3 50 1-1 搭載 SPECIAL DATA 寸評 ガンダム系やガンキャノン、ガンタンクから脱出すると出てくる 元が脱出装置みたいなものなので強さ、速さはセイバーフィッシュの方が強い 生産も一機だけなので使う事は無いと言っていい 前作までとは違い、生産制限で数での特攻索敵が出来なくなり価値が激減してしまった。 - 名無しさん 2011-09-22 07 51 27 資源です - 飛来だいちゃソ 2011-09-22 18 38 09 1機しか作れないし、能力もパッとしない。V作戦で完成した時は嬉しいのに、その後は扱いに困る…。ティンコかフィッシュに混ぜて、たまに索敵させるくらいか。 - パグル 2013-08-18 09 46 29 セイバーフィツシュ隊の隊長機と言ったところか。性能は微妙だが限界は高いし発射数も多い。 - ユング 2017-12-23 12 44 17 名前
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/280.html
車椅子から見たアリーナは、普段より広く見える。自分がちっぽけに見えると言うべきか。 見るがいい、あの究極的に公平な戦場を。炸薬と光が飛び交う舞台を。戦場での命の張り合いとはまた違う、闘志のぶつかり合い。盛り上がるのも納得がいく。 だが悦びを求めて来たわけではない。老人がそこに来たのは、クライアントがどんな戦いぶりをするのか確認するためだった。 「馬鹿者が……」 ハナから期待していなかったが、やはり機体を使いこなせているとは言い難かった。FCSは近距離戦闘用だと言ったのにも関わらず、パイロットは敵に突っ込もうとしない。装甲を厚くしたのは何のためだ? ハンドガンは当たらないと錯覚して、闇雲にリニアライフルを撃っている。距離にあまり影響されないリニアライフルの採用は「戦い方を知らん奴でも戦えるように」という老婆心からだったが、案の定と言うべきか。 ああ、きっとこれは後で文句を言われる。甘んじて受けてやろう、度が過ぎればぶん殴ってやる。 ため息を一つ、車椅子を動かしながら帰路につく。何処となく懐かしい歓楽街を通ると、路地裏に佇む子供が一人、賑やかな街に目を向けていた。老人はふとその子供の方へ進路を変え、アリーナの観戦の際に貰った飴玉を、一つ渡す。 疑り深い子供は、手を伸ばすのを一度は躊躇った。だがすぐさま強奪するかのように飴玉を掴んで、路地裏の奥へ姿を消していった。 ああ。こんなことまで懐かしい。良い場所だ。偏屈爺でも気分は良くなるもので、歓楽街など彼からすれば単なる通り道だったのに、珍しく何か食べて帰ろうと、目についた飯店に入る。 狭い店内では、どうやら相席が基本のようだった。老人の目の前にいる白髪の子供が、手慣れたように注文して料理を頬張る。軽く一品ほど食べるつもりでいたが、実に美味そうに食べるものだから食欲が煽られ、老人の胃には重いものを合計三品は食べる羽目になった。 まあ、今日は別に仕事があるわけでもないし、冷めてもゆっくり食べるか、と思っていたら、酒を飲んだ子供がこちらに話しかけてきた。老人は酒を飲むのを止めようとするのを遮られた。 「お前さん、こっちの言葉が上手いの」 「……嫌でも覚えるさ」 「ほんなら、ここに住んで長いんか?」 「いいや」 「ほうか」 単に気になっただけだったのか、そこで会話は終わってしまった。子供がまた食べ始めたのを見て、老人はゆっくりと炒飯を咀嚼する。 こちらが一皿を食べ切ったところで、子供は既に置かれていた皿を食べ切っていた。子供は取り出した端末で支払いを済ませると、そのまま店を出ていった。結局、酒を飲んだことに注意する暇はなかった。 「……ありゃあ、また忘れてら」 近くにいた客が一人、こっちのテーブルを見て呟く。確かに、テーブルの隅にさっき触っていたであろう端末がぽつんと寂しく置かれている。 「おかみさん、白大人がまた忘れ物だぁ!」 厨房に大きな声が飛んでいく。 「ええ?今手が離せんのよ、誰か渡してきとくれ!」 すぐに返事が来た。 「なんでえ、預かってくれりゃいいのに。なあ?」 別席の酔った客が、老人に同意を求めるように絡んできた。老人は食事中だったところを突然忘れ物の話題に巻き込まれて、内容を理解できていなかった。軽く同意の相槌を打つ。 それに被せるようにして、ほろ酔い男は名案を思いついたとばかりに老人へ提案した。 「あんたが持ってきなよ。相席だったんだからさ」 「あ?一体何の────」 「店出たら見えるところにいるからよ、そこの端末持ってってやりな」 カッカッカと笑う男。老人は呆れたように端末を持つ。どうやら相席していた子供が忘れ物をしたようだ、と把握することに時間はかからない。 「おかみさん、俺が持っていく。食べかけの料理は片付けないでくれ」 「はいよ、ありがとね!」 なるべく大きな声を出せば、反応はある。まだ幼い兵士だった頃の教訓である。 なるほど、ほろ酔い男の言葉は正しかった。まだ見える位置にあの子供がいる。小柄な白髪がよく目立っていた。 車椅子を動かし、追いかける。子供は度々ふらつきながらゆっくりと歩いていたため、大した速度も出さずに追いついた。 「坊や、忘れ物だ」 「おん?……おお、こりゃ手間をかけさせたようじゃ」 「しょっちゅう忘れ物してんのか、お前」 「ん〜まあ、ほれ、歳食うと、の……」 こめかみ近くで指をくるくると回し、ふにゃ、と微笑む子供。受け取った端末を操作して、中身が無事かを確認する。うんうん、と頷いたのを見る限り、特に問題は無いと分かったようだった。 だが老人はその反応には大して興味がなかった。子供が語った内容に混乱して、状況を把握する余裕が欠けている。その話しぶりは、まるで何十年も生きているかのような。 「……まだ若いだろ」 「ん〜ん。これでも老いぼれじゃよ……いや、お前さんは知らんで当然じゃな」 これも何かの縁だとばかりに、ごそごそと懐から名刺を取り出す。端末を使えばよいのに、と思ったが、その端末を持たない者も少なくはないのだろう。あの路地裏の子供のような、貧しい人間などは特に。 老人は名刺に記載された名を見て、狼狽えた。 「白……毛」 「……どうかしたんか?」 老人は震えていた。視界が滲む。ああ、確かに、客の一人が言っていた。『白大人』。そうか。白毛。 老人にとって、それは忘れることのない名前だった。子供に物を恵んだあの時の懐かしさは、これのせいだ。 良い街だ。本当に良い街だ。 ようやく。だが。それでも。しかし。 老いてなおまだ無事に残る脳には、激化したプラスとマイナスの感情が無数にあった。 + そして、混濁した記憶も、共にそこにある。 幼い頃の老人に家族はいなかった。親の顔を知らず、家があるのかも分からない。きっと、その生活圏で最も貧しい者の一人で、最も生きることに貪欲な一人でもあった。 彼はずっと孤独だった。子供は無邪気かつ邪悪であるが故に、気持ちの悪い孤児の彼を害しては喜ぶ。大人はそもそも見向きもしない。 かつての生活の基本は弱肉強食だった。小動物を殺し、ギラつく太陽の下に死骸を置いて、干からびたものを噛み締めて飢えをしのいだ。残飯はご馳走だ。とにかく奪い、漁ることでしか生きていられない。 だからある日の少年は、輝いて見えた。 理由は分からないが、少年にひとつ、飴玉を施された。あの記憶は今も鮮明に残っている。幼い頃に受け取った、初めての親切だった。 その少年を「兄貴」と呼んで慕い始めたのはそれからだった。当時の彼が認めてくれていたかはともかく。汚らしいなりに小綺麗にして、ついていくことさえあった。 ある日、住処の外は鉄臭さと土煙で充満していた。というより、それ以外が失われていた。知らない光景だ。太陽がいつも以上におぞましい熱を篭もらせている。 住処が巻き込まれなかったことを、彼は寂しく思った。子供ながらに、街にはお前の居場所などないと言われたように感じた。 希死念慮は誰にでも起こりうる。彼はその孤独を見て初めて、必死に生き延びることを、手放そうと考えた。どうせなら、俺も連れていってくれたらよかったのに。そんな資格もないのか。 打ちひしがれた子供に向かって、見覚えのない大人が近付いてくる。まるで死神のようだ。さも当然のように、子供の首へ。 目を覚ますと、自分は歩けなくなっていた。動けない体を大人たちが持ち上げ、機械の中に乗せる。 「───、出撃時間だ」 教え込まれた名であろうものを呼ばれて、轟音の響く世界へと押し込まれる。見るがいい、あの閑散とした地獄の再現を。絶対に子供が見て良いものではない。が、殺すことで生きてきた子供には、変わらない世界でもあった。ただ、知っているより煩いだけだ。 とはいえ、訓練もまともに受けていない新兵というのは、どれだけの才能があっても精神的には鳥の雛のようなもの。戦場の親鳥に、彼は無意識についていく。それが敬愛する兄貴だとは、その時は知らなかったのだが。 実際にその判断は正解だった。子供は生き残り、次回の作戦にも投入されることが決まった。殆どの功績は兄貴の方にあり、彼は一方的に助けられていただけだったのだが。あの時の大人の、強化人間技術を賛美する声が響く。 どうでもいい。自分が認められているわけじゃない。あのACパイロットに助けられたのだ。自分が生き残ったのは、あの人がくれた奇跡だ。彼の優先順位は、同じ戦場にいた人物にあった。あの人は今どうしているのだろう。大人なら何か知っているだろうか。 聞かなければよかった。 「彼は出られないんだ」 ACから降りたら、生きていられない。嘘ではないことは理解できた。何時ぞやに車椅子を用意してくれた、冴えないが優しい大人だ。酷く迷って、苦虫を噛み潰したような顔で教えてくれた。 奇跡を見せてくれた人物は、惨たらしい現実に置かれている。どうして? あるいは、自分も? 後悔に終わりはない。彼を見つけた場所は。 「───────」 よく知っている。 死の恐怖よりも恐ろしいものが、世界にはあるのだと知った。 次に投入された戦場でも、その恐怖はコクピットの至るところに張り付いていた。アラートが鳴る度に必死になって回避し、感情の抑制も出来ていない精神はヤケになってマシンガンを乱射する。射程外だ、当たるはずもない。アラートの正体は大型の垂直ミサイルで、ずっと遠くの砲台から放たれていたから。センサーの表示は敵の砲台を示し続けていたが、もはや各種情報を処理できるような冷静さは消滅していた。 姿勢制御が効かないことも理解できていない。 赤い光が明滅する。 恐怖が完全な支配をもたらした時、彼のACは爆ぜた。 ACの平たい頭部を、直撃した大型垂直ミサイルが吹き飛ばし、コア上部を重い衝撃で破壊した。その圧は当然内部のパイロットにも降り掛かる。以前のように衝撃をなるべく殺すこともできず、体は揺らされ、繋げられたケーブルが無理やりに引きちぎられる。 彼の意識はとうに消えていた。きっと大人たちには戦死の報が飛んでいただろう。戦場が静寂に包まれた後も、回収は来なかった。 誰にも届かない唯一の生存証明は、機体が完全には死んでいなかったこと。 目を覚ますと、周囲は酷い有様だった。片腕は力なくぶら下がっている。肘が本来と逆の向きに曲がっていた。 こういう時にどうするかはよく知っている。モニターの破片を歯で咥え、腕を掴み、一気に元の位置へ。 「ぁ──────ッ、───────ッ!!」 激痛を和らげる為の叫びが、噛み締めていた破片の落ちた音をかき消した。破片は口に小さな切り傷を作る。戦場の苦悶に恐怖する。痛みは死ぬよりも恐ろしい。 追い詰められた精神は、唯一繋がっていたケーブルを介して恐怖を書き連ねていく。放置された今の状況は、彼の本能には好都合だった。 彼はその場から逃げた。機体反応は消えている。ACの姿勢制御は働かず、上手く動けない。武装も無い。もう死にたくない。機体が軋み、泣き声を上げる。 一抹の罪悪感がケーブル内を通過したのを、彼は見つけられなかった。彼は傲慢に、兄貴を捨てたと思い込んだのだ。 兄貴の乗機と同じACの存在がパイロット『白毛』の名声と共に広まるのを、すっかり大人になった彼は見つめていた。最初に知ったのは、傭兵の仕事を始めたばかりのACの中だった。 俺に彼を讃える権利はない。白毛、白毛の兄貴。ごめんよ。俺はこのジャンク品のACを扱う資格もないのに。ごめん。その新しい名前を、俺が口にしちゃだめだ。ごめんなさい。 すっかり古くなったケーブルを伝う情報は、更なる記録を書き連ねる。過去と今が混ざる歪な文字が、彼さえも知らない情報のスープに溶け込んでいった。 老人の抱いた激情にどれだけの理由があったのか、老人自身も理解できない。唐突な予定外の再会とは得てしてそういうものだが、彼の受けた衝撃は統制を決壊させ、濁流が流れ出した。 「本当に、白毛、の……兄貴なのか」 「あに……?儂に弟はおらんが……」 「あ、ぁ……分かるわけねえ、こんな爺になっちまった、俺は、逃げて、あんたを……あんたを捨てて……お、俺は─────、」 嬉し涙に悔恨が混ざる。かつての名を、もう捨てた名を漏らすほどに、老人は後悔に苛まれ、贖罪に飢えている。 自分を兄貴と呼んで震える老人。彼が摘んでいる名刺にシワができている。白毛は少し困った。 知らない名だ。 「むう……すまんが、わからん……」 「───────」 「もうちっと、」 「そうだな、そうだ、知ってるはずがッ、分かるはずがねえ……は、はは……すまん、あに……いや白大人、人違いだ……ごめん」 詳しく教えてくれんか、と伝えるつもりだったところを、老人が遮る。そのまま老人は踵を返し、車椅子を動かして去っていった。白毛は知ろうとすらできず、取り残される。 「……話は最後まで聞かんかい」 知らなくて当たり前だ。義体となって、それより昔の記憶は殆ど消えている。今も残っているのは、空からの輝きと地を進む暴力。それ以外を思い出せない。 自分を兄貴と呼ぶ知らない老人。その呼び名が下手くそな詐欺でないのなら、一つくらいは良い思い出話が聞けたかもしれないのに。 「どっかで会ったんじゃろか……」 老人は店に戻ってきた。泣き腫らした沈痛な面持ちが嫌な空気を纏ったのか、入った時、客が一瞬言葉に詰まる。 「……おかみさん、持ち帰りはできるかね」 「あ……ああ、できるよ」 注文を捌ききって客の様子を見ていた店主も、同様に言葉が詰まり、返答に遅れた。食べ残していた炒飯と餃子、八宝菜を持ち帰り用の器に入れ、密封させて老人に渡す。袋に入った品々を、老人は大事そうに抱えた。 「器、返さなくて大丈夫だからね」 「……ありがとう」 端末から精算して、老人は店を出ていった。 拠点に戻り、持ち帰った料理を食べ始める。冷めても美味い。 おかみさんの心ばかりの慰めだったのか、肉まんが一つ入っていた。帰路は長かったにも関わらず、蓋を開けると未だ出来たての状態だった。 良い街だ。本当に。 忘れられているなら、それでもいい。兄貴は、あの人は生きていたのだから。 孤独には慣れている。人の繋がりは、あの子供に飴玉を渡した時くらいで充分だ。あの子供もじきに忘れる。 時が来れば人は忘れる。当たり前のことだ。 罪の精算など、しようもないだろう。 しかし、彼は愚かな老人だ。 いくら自分に言い聞かせても、諦めきれないのだから。 関連項目 シャーウッド 白毛 投稿者 生贄さん
https://w.atwiki.jp/zegapain/pages/411.html
【種別】メカ 【登場】01話〜 ホロニックローダーの装甲。劇中では専ら光装甲と呼ばれている。 機体の光り輝く部分はすべて光子による装甲になっており、大抵の攻撃から機体を守ることが出来る。ただし攻撃を受けるたびにQLが消費されるため、必要以上に装甲に頼ると戦闘行動に支障を来すこととなる(この結果04話ではQLを消費しすぎたゼーガペイン・アルティールがデフテラ領域のコア破壊に失敗している)。 ガルズオルムに対し数で劣るセレブラムが太刀打ちできた要因のひとつにこのホロニックアーマーの存在があったが、06話にてコブラルにデータを奪われ、13話から登場したアンチゼーガのホロニックキャンセラーの前に無力化されてしまう。それに対抗し、アルティールには16話より光子の位相を常時変動させることでホロニックキャンセラーを無効化する機能が追加された。 尚、アニメに登場したホロニックローダー(アンチゼーガも含む)が纏うホロニックアーマーの色は以下の通り。 ゼーガペイン アルティール:緑(キョウ機)、青緑(トガ機) ガルダ:青紫(6話以前)、赤紫(6話以降)、青(ゼロ) フリスベルグ:黄色 カラドリウス:水色、黄色 アンチゼーガ コアトリクエ:黒 マインディエ:マゼンタ コメント 20話で帰還不能で救助を待ってる時とか出しっぱなしにしてますけど、もしかして装甲の維持自体にはQLは不要?幻体の生命を保つためにもQLは必要ですし、もし装甲維持で消費されるなら救助がいつ来るかわからない以上、生命維持に回すのが普通だと思うのですが。 -- テツ new{2006-10-11 (水) 02 30 41}; リブート前のキョウと一緒に救助を待つシズノがあと数刻でQLが切れることをほのめかしています。 -- nn new{2006-10-29 (日) 16 08 53}; 名前 コメント